近年,若年者の高い失業率,フリーターの増加などがクローズアップされる中で,若者が学校から社会や職場へどのように円滑に移行していくかが大きな問題となっています。
また一方で,産業界にとっても,より多くの子どもや若者が,地域の産業や職業を知り,関心を持ってもらうことは,産業の担い手の確保を含め,将来にわたる地域の産業の発展を実現するために不可欠です。
そこで政府は,若年者の雇用問題に対し,文部科学省,厚生労働省,経済産業省,内閣府が中心となり,教育・雇用・産業政策の連携強化等による総合的な人材対策として,「若者自立・挑戦プラン」を打ち出し,若者の働く意欲を喚起しつつ,やる気のあるすべての若年者の職業的自立を促進しています。
その中で,教育段階から職場定着に至るキャリア形成・就職支援,小学校段階からの組織的・系統的な職業体験学習,インターンシップなどの推進による勤労観・職業観の醸成などに代表される「キャリア教育」が関係省庁連携の下,平成17年度から全国で導入されています。
コンソーシアムのカリキュラムは、商品の企画とそのプレゼンテーションを通して思考リテラシーを学びます。「その商品があれば誰が喜ぶんだろう」「だからこんな商品を作ろう」の企画立案をする中で、徹底的に「考え抜き」、プレゼンテーションで考え抜いたことを「伝え切る」ことを目標にしています。このプロセスを通じて社会人としての基礎力を身につけます。
カリキュラムは、「事前学習→企画書作り→ブラッシュアップ→プレゼンテーション→振り返り」の流れで進み、最終的にはPowerPointを使って審査員にむけてプレゼンテーションを行います。
このカリキュラムの実践に当たって、3つのポイントがあります。
ひとつめは、課題を見つけ、目標設定をきちんとすること。
ふたつめは、どの視点からその課題に切り込むのか、視点を定めること。
そしてみっつめは、設定した課題と定めた視点を常に意識して取り組むこと。
この3つを基本として、より良いものを作る上で、壊すことが重要だと知ること、ものづくりは人とモノとの関係、人と社会との関係から生まれているもので、決してモノだけで存在しているのではないことを実感し、最終的には、社会に役立つための「自分の活かし方」、また「社会の活かし方」を考えるきっかけを作ります。


協力支援体制を強化するために、「キャリア教育連携推進協議会」設置し、学校現場の教員、教育委員会、商工部、商工会議所、地元企業、地元NPO、大学教員、学生、近畿経済産業局、本コンソーシアムと、学校現場だけでは実現できない一大産官学の連携体を作り上げました。

実践の中で得られた子どもたちの成長と手ごたえを誰の目にも分かる形にするために、今年度は、キャリア教育の効果測定をしました。大学教員のご協力を得、経済産業省の社会人基礎力、文部科学省の「職業的(進路)発達にかかわる諸能力」としての4領域8能力、PISA型の読解力、さらにはキャリア教育を実施してきた現場の教員の意見として自尊感情を取り入れた評価項目を作成し、カリキュラム実施前後で子ども達による自己評価を実施しました。

