桃山学院大学の教育理念は「キリスト教精神に基づく人格の陶冶と世界の市民の育成」。学内にはチャペルがあり、そこでは様々な大学行事や卒業生などの結婚式が行われています。そういった行事には大学専属のチャプレンとオルガニストが式を執り行ないます。
 チャペルに隣接しているキリスト教センターには、そんなお二方の部屋があり、私たちは桃山学院大学ならではの研究室、チャプレン室とオルガニスト室を訪問しました。

磯晴久チャプレンと共に  
 磯晴久チャプレンと私が出会ったのは、私が入学時に参加した新入生対象の「出会いのキャンプ」でした。以来、「国際ワークキャンプ(インドネシア)」など、様々なプログラムなどでご一緒させていただいています。チャプレンの普段の業務は、行事以外にも、広報誌の原稿作成、そして在学生、卒業生、教職員などの相談など。ですから、チャプレン室には毎日たくさんの人が訪れます。
 そんなチャプレンが今一番力を入れているのが、ワークキャンプやボランティアビューローを通して、学生の成長を支援すること。チャプレンは、「ワークキャンプは大学生活10年分の価値がある」とおっしゃいます。ワークキャンプなどを通して、建学の精神をどのようにして具体化し、分かち合えるかを考え研究されています。多くの学生とかかわることの多いチャプレンに、桃大の学生の印象を聴いてみたところ、次のような答えが返ってきました。「『原石』ですね。どの学生もすばらしい能力があり、可能性を秘めているタレント。しかし多くの学生がそれに気づいていない」。
 そうした学生の潜在能力を引き出すため、チャプレン室には宗教、心理学、ワークショップなど様々な分野の本があります。何でも本を買いすぎて奥さんに怒られる程とか!?一人ひとりを大切に思うチャプレンの周りには、今日もたくさんの人が訪れています。私はクリスチャンではありませんが、ワークキャンプに参加したり、チャプレンをはじめ素敵な教職員の方々に支えられ、本当に幸せで充実した日々を送っています♪

 私はきれいなお姉さんが好き♪そんな私が一押しする松原晴美先生は、本学のオルガニストです。
 チャペルから激しく、かつなめらかなパイプオルガンの響きが聞えてきたなら、それは間違いなく晴美先生!!晴美先生のパイプオルガンを聴いてきた聖歌隊員は「晴美ちゃんの演奏じゃなきゃ嫌だ!」とよく駄々をこねます…。それほどに晴美先生の10本の指から溢れ出す音楽にはパワーがあります。
 オルガニストとしての晴美先生の日々は、礼拝やセレモニーでのオルガン演奏や、学生へのパイプオルガンの演奏指導、コンサートの企画などで、ハードなスケジュールを送っています。私が「こんなに忙しいのに、最近ドイツへ演奏旅行へと出掛けた晴美先生を支えるものは一体何??」と質問すると、「同じ設計が一つとしてないパイプオルガンという楽器は、出逢ったらすべてがゼロから始まるの。1台1台を理解していくのは大変だけど、私はその過程が楽しい♪」とのお答え!!
 「今後も大学のオルガニストとしての活動と、課外活動を並行していきたい!!」という、ウルトラポジティブ思考の晴美先生にますます期待してしましまいます。
 そんな松原晴美先生のオルガン演奏を聴いてみたい方、またチャペルでの静かなひとときを過ごしたい方は、是非クリスマスコンサートにお越しください!!
 クリスマスコンサートは12月11日(土)午後2時から開演、場所は本学チャペルです。お待ちしております♪



 大阪女子短期大学の美しい図書館の3階には、先生方の研究室があります。研究室は廊下を挟んで両側にズラーッと並んでいます。私は製菓実習という授業でお世話になっている高坂先生の研究室を訪問しました。
 高坂先生は普段も生徒とコミュニケーションをとりやすい様に、実習室にいることが多いです。そのためか、研究室にはあまり物が置いてありませんでした。

高坂廣志先生

 先生には、「無形の食材を有形の製品に完成される過程において人間としての生活上、必要な楽しみ、期待、愛情、緊張、そして充実感など様々なものを学び取ることができると考えています。地域住民の和や連携に役立ち、交流や文化産業の発達にお菓子が果たしてきた役割は計り知れない」とおっしゃっていました。

 以前、ホテルで働いていたこともある先生の授業では技術面や芸術面はもちろんのこと厳しさやけじめも学ぶことができます。毎回、配布されるレシピにお菓子の名前の由来などが載せられています。興味深いことばかりでいつも見入ってしまいます。
 なぜ、そんなに詳しいのかと以前から不思議に思っていましたが、「日本洋菓子史」という書籍に沢山の印を見つけ、日々勉強していらっしゃるということが分かりました。「お菓子の由来を自分の見解をいれて楽しむ」とおっしゃていました。
 もっと先生のお話を聞いていたいのですが、ホテルでの講習や大学での講演と忙しい様なので、次回再び訪問したいと思います。
 2年間という短い間しか教わることができませんが、高坂先生に教わったことは決して忘れないでしょう。

シャルロット・オ・シトロン クロカンブッシュ


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