「ほっほっほっ」と、仏のように笑う川井悟先生は、私のゼミの担当教員です。先生との出会いはオープンキャンパスの時で、話し方や仕草が誰よりも印象的な先生でした。
 先生は中国を視点とした経済・歴史・文化を専門分野とし、研究しています。よく授業中には、先生の流暢な中国語を聴くことができ、中国語に関心のある多くの生徒が受講しています。
川井 悟先生
 また、先生のゼミでは、学生が17人で、その大半が中国人の学生です。そのため、中国の歴史や文化を学んでいく中で、日本人学生と中国人学生との間で意見交換があり、よく中国人学生同士で口論が生じたり、時には大笑いしたりしています。それはなかなか止めることが難しく、その度に先生は頭を抱えながら苦笑いし、とても和やかな雰囲気です。先生のゼミはそんな楽しく、にぎやかなゼミです。また、先生の授業中の余談はとても為になり、私はいつも紙とペンを用意しています。その余談で授業が終わってしまうこともしばしば・・・(笑)。だけど、川井先生は「興味深い(Interesting)」と「おかしい(Funny)」という、両方の意味での「面白さ」を兼ね備えた先生です。
 こんなに面白い先生の研究室の本棚には、主に中国に関する1万冊余りの本と、入り口付近にはたくさんの書類が入ったダンボール箱が山積みになって置かれていて、その難関を通らないと、先生と話すことができません。それを突破すると、学生は授業の話や就職の話、人生の話、時には恋愛の話を先生と話すのです。川井先生は私たちにとって大切な先生であり、誰よりも良き理解者なのです。
 川井先生は「ほっほっほっ」と笑いながら、世界を眺めて歩き、すわりながら分析し、時には目を開けたまま眠り、いつも微笑んでくれています。そんな川井先生は、幼いころから「何でも知っている学者さん」になることが夢なのです。私はそんな癒し系の川井先生が大好きです!



 羽衣国際大学の地域デザインコース(現・地域貢献コース)では、「自分の住んでいる地域などを、住みよい町にするためにはどうすればいいか。」といったような、街づくりについての勉強をしています。
 私たちの所属する杉原ゼミでは、「人権と共生のまちづくり」「不幸から見るまちづくり」をテーマに、今は在日朝鮮人などの定住外国人と地域のかかわりなどについて学んでいます。
杉原充志先生
 杉原ゼミは、眼鏡とヒゲと笑顔がトレードマークの先生を中心に和気藹々といった感じで、授業中も笑いが耐えません。かといって遊んでいるわけではなく、それぞれが決めたテーマについて学生自身が発表をし、そのテーマごとに議論するという授業形式は、知識を受け取るだけでなく、自分から人に伝えるという面で、とても勉強になります。また、時には学外へ出て、人権問題に絡んだお芝居を見に行くなど、変化のある授業は退屈しません。
 ゼミの担当の杉原先生は、私たち学生に「現場に飛び込んでの活動」を強く勧めていて、特に羽衣国際大学の特色であるインターンシップには、杉原ゼミの学生はほぼ全員が参加するように言われています。かくいう私たちもインターンシップに参加し、学校にいるだけでは学べないことを学び、本当に参加してよかったと思っています。卒業までに必ずどこかの企業にインターンシップに行きたいと思うほどです。
 杉原先生と話していると、いつの間にかそのパワーに引き込まれ、色々な活動に参加しています(笑)。そんな訳で今もこうして原稿を書いていますが、終わってみればどれも参加して良かったと思うものばかり。変化のある大学生活は、退屈せずに楽しい限りです。
 卒業まで、杉原先生のパワーに後押ししてもらいながら、私たち自身でパワフルな大学生活を送っていくつもりです。

先生を囲んで熱心に勉強中・・・


前のページに戻る  次のページ