設立主旨
今日のわが国は、社会の成熟化や知的社会の到来をはじめ、急速な技術革新、グローバル化の進展などを背景に、社会・経済の大きな転換期を迎えています。こうした流動的な社会・経済環境のなか、人々の知的活動や創造力が最大の資源であるわが国にとって、大学は改めてその存在意義を問われています。また、大学は、その知的活動によって社会をリードし、社会の発展を支えていくという重要な役割を果たすことが求められています。そのため、時代の変化に対応して、教育や学術研究のみならず、さまざまな社会の期待や要請に適切に応えていくことができるよう、大学みずからその改革に取り組まなければなりません。
一方、南大阪地域(大阪府域のうち、大和川周辺及び以南の地域をいう。)においては、30を超える大学及び短期大学が立地しており、そのなかには、特色ある学部・学科を有する大学や、地域社会、産業界との連携に取り組む大学なども多くみられます。こうしたなか、地域の大学間の連携を強化し、それぞれの大学が蓄積してきたこれらの資源を相互に活用することによって、地域の大学全体の教育及び学術研究水準の一層の向上を図ることが期待できます。また、大学間のネットワークを基盤として、地域社会や産業界との結びつきをより一層深めることによって、地域社会や産業界と大学との間で、それぞれの主体が有する様々な資源を相互に導入することも期待できます。さらに、こうした取り組みを通じて、それぞれの大学が個性を発揮しながら、魅力ある大学へと教育・学術研究体制の充実・再編を図っていくことも可能となるものです。
ここに、南大阪地域の大学が、それぞれの特性を活かしながら相互の連携をさらに深め、地域社会や産業界と協力しあって、多様なニーズに対応した教育・研究事業をはじめ、生涯学習環境の充実、大学や地域との間の情報交流などに取り組むことによって、地域全体の教育・学術研究機能の向上を図るとともに、その成果を地域社会に還元し、地域の発展に貢献することを目的として、南大阪地域大学コンソーシアムを設立します。
概要
- 平成14年7月28日
- 任意団体南大阪地域大学コンソーシアム設立
- 平成14年12月6日
- 大阪府より特定非営利活動法人格を取得。特定非営利活動法人南大阪地域大学コンソーシアムとなる。