対象地域: 大阪府藤井寺市・羽曳野市 古市古墳群
今回,私たちは,藤井寺市・羽曳野市に所在する「古市古墳群」を踏査し,各古墳の現状を確認するとともに,それぞれの地理的立地や微地形についても実地に調査を行うことを目的とした。
古市古墳群は,伝応神陵古墳や伝仲津姫陵古墳,伝仲哀陵古墳,津堂城山古墳(陵墓参考地)など,200 mを超える巨大古墳が密集する日本でも有数の古墳群である。その一方で,本古墳群にはそれ以外に多数の中小古墳が存在することはあまり知られていない。今回は,それらの中小古墳の実態をくまなく踏査することを通じて,当時の河内王権の縮図とも言われる古市古墳群の空間分布について考えることができた。また,古市古墳群には,巨大古墳の間に「古市大溝」と呼ばれる古墳時代の大灌漑用水が存在していたことが知られるが,その痕跡は現在でも地上で観察することができる。今回,古市古墳群を踏査する過程で,「古市大溝」の現状についても観察することができたのは得がたい経験であった。なお,今回の企画では,古市古墳群の歴史的意義を考えるばかりではなく,古墳の間近に住宅が迫っているような本古墳群の現状についても再認識する重要な機会でもあった。
[調査チーム]
指導教員 犬木 努 (大阪大谷大学 文学部 助教授)
参加学生 大阪大谷大学 文学部 文化財学科(犬木ゼミ所属)
(3年) 清水あき美,根岸あかり,松岡 正子
(大学院) 近藤 麻美
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