南大阪の歩き方

平成15年度発表会

基調講演

「観光振興と学生の力」

堀川 紀年  阪南大学国際コミュニケーション学部教授
京都大学法学部卒業後、(株)博報堂入社。営業部部長(公共部門担当)、関西圏開発部長等を経て退社。98年より阪南大学国際コミュニケーション学部教授。その間オーストラリア(ジェームス・クック大学、サザンクロス大学、連邦スポーツ観光省、政府観光局等)で国際観光に関する調査研究。99-01年学部長、01-03年副学長。国土交通省近畿運輸局「ホスピタリティ向上委員会」委員長、大阪商工会議所「大阪新土産研究交流会」座長等を歴任。主な著書に、『国際観光学を学ぶ人のために』(共編著・世界思想社)、『新しい観光と地域社会』(共著・古今書院)等。南大阪地域大学コンソーシアム個人会員。

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講評

足立 克己  (財)大阪観光コンベンション協会調査部部長
(社)大阪観光協会入社以来、30数年にわたり、観光プロモーション活動、修学旅行誘致、伝統事業の推進、キャンペーン・イベントの企画実施等、国際集客都市・大阪の観光振興業務に貢献している。

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大阪明浄大学チーム

対象地域
関西国際空港周辺
概要

泉南地域には、青い海・市街地・田園地帯・青い山脈が連なっており、気候温暖、風光明媚、農林水産業が盛んで、近年までは紡績業などの第二次産業も盛んであったところである。また、大阪市や堺市などすぐ近くに雇用の場があり、経済的なものも含めて、恵まれたところに立地している。1994年、関西国際空港(以下、「関空」という。)の開港を契機として、関空とりんくうタウンを中心に泉南地域の活性化を図られてきたが、近年におけるわが国の長引く不況やイラク戦争、新型肺炎(SARS)等の影響を受け、関空や貝塚市・泉佐野市・田尻町・泉南市(以下、「各市町」という。)は、厳しい環境におかれている。これらの状況を打開するため、一つの有効な方策として泉南地域の“観光振興”が、クローズアップされてきている。

大阪明浄大学チームは、関空と各市町のウォーターフロントおよび南海沿線以西を中心に調査・研究する。まず、行政・会社等を訪問し、それぞれの地域の観光マップ・パンフレット等を収集するとともに担当者から聞き取り調査を行い、情報収集をする。それらを基に現地踏査を行い、泉南地域の観光魅力(「観る」「買う」「食べる」「泊まる」「憩う」「学ぶ」「回遊する」「参加する」「交流する」など)を再発見する。そして、(1)日本人観光客(公共交通機関利用者のための泉南おもしろマップ)、(2)日本人観光客(自家用車利用者のための泉南おもしろマップ)、(3)日本人観光客(観空・りんくうタウンとその周辺の穴場おもしろマップ)、(4)外国人観光客(バックパッカーのための関西地域重点観光おもしろマップ)、(5)外国人観光客(トランジット客のための3時間で巡る泉南・紀北おもしろマップ)に分けて、「南大阪の歩き方」をまとめることにより、関空株式会社と各市町の行政の“観光振興策と実施策”の参考にしてもらうことを目的とする。

調査チーム
指導教員観光学部 助教授 中尾 清
参加学生 吉岡優,小田潤一郎,小川亜希子,北山達哉,藪内友紀,植野由香里,藪下季世,嘉村美幸,中村文寛,北本雄一,小林泰幸,高田憲,野井さおり,松本晃典,森嶋繁太(以上3年生)
深町恵介,八倉昌明(以上4年生)

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太成学院大学チーム

「富田林市寺内町~瀧谷不動尊の観光モデルルートマップの作成」

対象地域
堺市市街
概要

本来、地場産業の活性化とその可能性を探る目的で富田林市の寺内町に焦点を絞ったが、この周辺には非常に豊かな歴史があり、史跡も多いことに気づいた。そこで点と点を結んだ歴史街道という「観光」を地域資源と捉えて、極めて貴重な町家が軒を並べる「富田林市寺内町」(じないまち)から日本三大不動のひとつといわれる「瀧谷不動尊」まで、中高年の観光客でも、一日で歩ける歴史観光ルートとして調査してみた。

調査の際、心がけたのは観光スポットが点在するが故に、散漫な調査にならないようにすることだった。その対策としては、何度も何度も調査エリアを歩き、四季を通じて楽しめる観光ルートをイメージしながらモデルコースを設定した。調査は年末・正月にも及んだが、学生の眼で感じた徹底的な調査が行われた。

思いがけない発見は、我々の現地調査と地元の富田林市役所における文化財保護課や商工観光課でのインタビューに始まり、地元住人へのインタビューから、このコースが未来のすばらしい観光ルートとなる可能性を持っていることであるが、それと同時に観光地としての様々な問題点が浮き彫りになっていったことである。

調査チーム
指導教員経営情報学部 経営情報学科 助教授 松浦 宏之
参加学生 久保田健五(4年生),倉田一希(3年生),工藤昌弘(3年生),板倉宏安(5年生)

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阪南大学チーム

対象地域
堺市市街
概要

観光による地域住民と観光客の交流を地域活性化やまちづくりに結びつける「観光まちづくり」の視点から、堺市街において伝統産業を中心とした交流や体験に基づく、堺の魅力発見のまち歩きを実施した。まち歩きで対象としたのは、いわゆる名所・旧跡ではなく、地域文化や伝統産業を伝え、支えている人びとの生活する場所(界隈やまちなみ)である。

「歩き方」調査に当たって、チームは3班に分かれ、それぞれJR百舌鳥駅か南海堺駅を基点とし、そこから徒歩か、レンタサイクルか、路面電車で、まず、堺市博物館と自転車博物館を訪れ、堺のまちの概要を学んだ。さらにそこから、班ごとに、お寺(南宗寺)、和菓子店(おかよし味匠庵と河井慶長)、刃物工場(藤井刃物製作所)に伺い、ご老師や店主さんや職人さんにご自身の生活や仕事の話、堺のまちに対するそれぞれの思いを語ってもらった。また、和菓子店や刃物工場では、仕事場まで案内してもらい、ものづくりを体験することができた。

観光客の立場になって、地域の人びとと直に接して言葉を交わし、時には仕事を体験させてもらうことで、従来の見物型観光では味わえない暮らしの中の楽しさや喜びを地域の人びとと一緒に共有することができた。そこから、人との出会いとふれあいによって、まちの魅力をより深く味わえる発見型観光の可能性を見出すことができた。さらに、このような観光には、観光客ばかりでなく、魅力を語り体験させてくれる地元の人びと自身に地域に対する愛着とまちづくりの意欲を生み出し、持続させる効果が期待される。

調査チーム
指導教員国際コミュニケーション学部 国際観光学科 助教授 前田 弘
参加学生 安達万由美,上杉佳子,史立元,謝在素,張小珂,釣春菜,寺田加奈,仲偉之,中井洋介,原田言美,東理絵,堀川愛,宮本卓,三輪真美子,八尾知里,米田若恵,川上裕基,三小田晋治

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